松本聖十字教会で働いている金善姫の色々


by yoihime

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アジアの子どもたちの人身売買に関する聖公会協議会報告)


あなたの姉妹/兄弟、娘/息子はどこにいるのか-
11月2日から6日まで、香港で「アジアの児童の人身売買に関する協議会」(Consultation on Human Trafficking with a Focus on Children in Asia)が開かれ、日本聖公会の一人として参加する事が出来ました。
聖公会の国連(UN)事務所の主催とカンタベリー大主教と香港聖公会の後援で開かれたこの協議会には聖公会から派遣された国連大使であるヘレン・グレース氏(Hellen Grace Akiwii-Wangusa)の呼びかけによって、15ヶ国の聖公会からの成功事例の報告者と各国の現状の報告者、そして、ユニセフ(UNICEF、国連児童基金)、ストップ子ども売春の会(ECPAT)のような専門家たち40名が集まりました。
この協議会の目的は、「アジアの児童の人身売買」への問題提起と成功事例を共有し、草の根の働きを連携させ、将来にはもっと大きな規模の人身売買に関する協議会を準備する事です。
参考資料として配られた米国の法務省の『人身売買報告書』によると、日本は国家の政策として問題点は多いが改善のために努力している国として2等級に指定されています。
日本はアジアにおいて移住労働者や援助交際、児童ポルノ、児童観光、そして戦争中の慰安婦問題など多くの問題を抱えている国であることを再確認しました。
協議会は2日の夕食から始まり、3日にはオリエンテーション、ユニセフの報告、ミャンマーの人身売買の国連仲介機関(UNIAP)の報告に続き、各国の現状の報告がありました。そして、4日には成功事例として教会の働きの報告と物語を聞くことができました。5日には午前中に現場のフィールドトリップとして香港聖公会で運営している福祉館を訪問し、午後には国際ストップ子ども売春の会(ECPAT International)のマーク(Mark Peter Capaldi)氏による提案と聖公会国連大使によるグループ討論が行われました。
特に、成功事例としてタイのシリラット司祭(Rev. Sirirat Pusurinkham)が人身売買の被害を受けた子どもたちと共同生活をしながら、バラバラになっている心をつなぐ縫い物をしながらおしゃべりしながら癒されていると語りながら、一つの種が地に落ちて、太陽と雨によって大きな実を結び、鳥たちのような命が育まれる事のように、少数の人々の働きが神様の恵みによって多くの愛を結び、多くの子どもたちの命が育まれるという希望と信仰は聞く人々の心を熱く感動させました。
聖公会が人身売買防止のために出来ること、世界的に多くの信徒がいて、社会的に大きな影響力を持っている組織として、社会の正義と平和のために働く人として、連携し、お互いを励まし、声を合わせること。日本の状況を聖公会のネットワークを通して共有し、日本の政府に働き掛けることの可能性をも知らされました。
毎朝、メイリン司祭(Rev. Dr. Maylin Biggadike)による神学的考察の時間がありました。オープニング神学的考察の時に、主がカインに「お前の弟アベルは、どこにいるのか。」という問いに、「わたしは弟の番人でしょうか」というカインの答えから、神様が私たちに「去年人身売買された120万の子どもたちはどこにいるのか」という問いに私たちはどう応えられるかという問いがありました。私たちの姉妹/兄弟、娘/息子たちが尊い命を奪われている状況への神の問いに私たちはどう答えられるのかと考えさせられました。
最後に多くの人々と広いネットワークを通して協働できることを願っています。そして、私もその一員として導かれましたことに感謝し、嬉しく思っています。感謝!
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by yoihime | 2009-10-28 21:40 | 牧師の日記